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このページは 2006年 12月 22日 12時53分08秒 に更新されました。

高じとは?

臭わない。ハエがいない。騒がしくない。鶏舎を訪れた時の驚きがこれ。特に感心したのが臭わないことで、鶏舎のなかに入っても、鶏糞が気になりません。鶏舎の地中に棲む好気性土壌菌が不純物を食べてくれるのです。この働きで糞はさらさらになり、鶏舎内も清潔。蛆もわかないから、ハエもいないというわけです。また、一般的な養鶏場と違って地面の上でゆったり飼う”平飼い”のため、鶏は一日に一羽平均一万歩も歩き、ストレス知らず。鳴き声ものどかで、鶏舎から聞こえてくるのは、農家の庭先で放し飼いされた鶏の声そのものでした。
海と緑に囲まれた福岡県の志摩町。ここで鶏舎を経営する早瀬憲太郎さんは、平飼いの鶏が生んだ自然卵「つまんでご卵」をブランド化し、鶏肉や野菜をはじめ、体に安全な食品を扱う、緑の農園の代表を務めます。
ニワトリが好きになったのは、ほんの4歳のころ。幼少まで過ごした岐阜県の家が庭で飼っており、卵を見つけた時の母親の喜びが、自分の喜びに感じられたのが理由です。数年後、一家は東京・世田谷区に転居。ここで早くもひとつの転機が訪れます。小学校高学年のある日、ひとりの畜産家が書いた本に大きく心を動かされ、養鶏業を意識するようになったのです。
家の近くに国際家畜研究所という種鶏場があったことも、夢をふくらませる手助けになりました。子供の無邪気さも手伝って出入りを許された早瀬少年は、この研究所で昭和30年代後半の養鶏法や最新の養鶏学につぶさに触れます。長じて、東京農業大学に進学。ニワトリを生物学的に研究することに没頭し、卒業後も研究室に残ってさらに学問を深めていきました。

[引用サイト] Ones Vol.7


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